このデータベースは10代から70代までの各年代において、中心視にて測定された静止指標に対するコントラスト感度関数としての空間周波数特性を示したものです。それぞれの年代に対して、視対象の明るさと観察(注視)時間を選択すると、中心視でのコントラスト感度関数がグラフ上に表示されます。また選択された対象者の年代でのコントラスト感度値の20代での値に対する比率が、空間周波数に対して表示されます。
このコントラスト感度関数はそれぞれの空間周波数でのコントラストの閾値の逆数を示したもので、中心視では一般に2~3cpdをピークとする凸型の形状が示されます。閾値の逆数ですので、グラフの曲線より上方に対応するコントラストは知覚されないことになります。従って、本データベースはそれぞれの年代である観察条件のもとで、中心視において視対象をどの程度知覚できるかを推定するためのデータベースと言えます。
空間周波数特性をもとに、参考までに画像のシミュレーションも示しました。ある仮定のもとで、空間周波数特性のみの観点からシミュレーションしたもので、必ずしも実際の見えを反映したものではないことにご留意ください。
このデータベースは産業技術総合研究所が製品評価技術基盤機構と共同で実施した人間工学実験によって取得したデータに基づいて作られています。